儒葬(じゅそう)式お墓が見られる 林氏(りんし)墓地公開 国指定 林氏墓地 林羅山

林氏墓地 一般公開

徳川幕府が重きをおいていた学問、儒教の一つである朱子学を教えていた林家。林羅山(はやしらざん)とその一族のお墓が東京都新宿区に保存されています。

儒葬式とは、どんなお墓なのか興味があって、公開日に見学してきました。通常は、非公開地です。

墓地は、住宅街の一角にありました。外の塀だけ見るとお寺の敷地のようです。

林氏墓地 塀

儒葬式のお墓は、8代述斎から11代復斎の4基がその形をとどめています

墓石の奥に土葬で埋葬して塚を作っています。これがお墓の作り方。墓石には、埋葬された方の名前と敬称である「府君」が刻まれています。塚の部分には、樹木が植っていますが、埋葬時にはなかったのではと思います。ずっと後の世で植えられたのでしょう

儒葬式墓
儒葬式のお墓

葬儀は、後継者と遺族が執り行い、何日も儀式が続くそうです。喪中の期間は3年間にも及びます。

敷地内には、81基ものお墓が保存されています。本家筋は通路脇にあり、分家筋は後ろにまとめられています。明治以降は、だんだんと敷地が狭められて、それに伴ってお墓もまとめられたのでしょう。

分家筋のお墓
分家筋のお墓

初代の林羅山と夫人、息子たちの墓は、当初、上の忍ヶ丘の林家別邸内に埋葬されていました。1698年 (元禄11年)に牛込山伏町に29000坪の屋敷地を幕府から拝領します。かなり広い敷地。幕府に重用されていたのがわかりますね。山伏町を拝領した後は、この地に上野の墓所を

とあわせてこの地に移されました。

1975年(昭和50年)新宿区がこの墓地を買収。取得資金に国と東京都の補助金を得ています。新宿区教育委員会が管理団体となっています。

現地で新宿区教育委員会発行の調査資料を購入しました。1978年(昭和53)発行で墓石に刻まれている墓誌などの銘文を採択して判読した資料です 2000円

国 史跡林氏墓地調査報告書

発掘調査は行われていないようです。お骨が発掘されれば、生前のお顔や体格などわかるはずですが。

林氏墓地

国指定史跡 1926年(大正15年)10月20日

所在地 東京都新宿区市谷山伏町1-15

公開日時 2022年 11月3日、5日、6日 10:00-15:00

年によって公開日時が変わります。詳細は新宿区教育委員会にお尋ねください

料金 無料 申込不要

赤いバラだけのバラ園 「レッドローズガーデン 」 ホテルニューオータニ東京

ホテルニューオータニ

ホテルニューオータニ東京の中庭に、赤いバラだけのバラ園があります

フラワーデコレーターのケネス・ターナー氏のデザインです。春と秋に限定公開されます。赤いバラ約30種類、2000株が咲き揃います。バラ園というと色とりどりのバラが咲き誇っているイメージがありますが、ここは、赤いバラのみ。思い切った手法だなと思いました。それに赤バラだけで30種類以上の品種があることも驚きです。早咲きや遅咲き品種もある中で、なるべく同じ時期に開花する品種を揃えているのだと思います。

2000年11月に開園。ホテル宴会場の3階屋上にあたる場所にバラ園があります。建物の屋上部分に土を入れるのですから、そんなに土量を入れるわけにはいかない。隣の宿泊棟で日陰になる時間も多いし、バラの生育には難しそうです。そんな環境で、春と秋に花を揃えて咲かせるのは、すごい管理技術だなと感心します。

レッドローズガーデン

ホテルニューオータニ東京 レッドローズガーデン

東京都千代田区紀尾井町4-1 ザ・メイン3階 ニューオタニクラブラウンジ隣接

公開時期、入園条件など最新情報は 公式ホームページ

レッドローズガーデンで朝食を 還暦祝い 2022年10月9日

夫が還暦を迎えました。還暦祝いといえば赤いチャンャンコを連想します。赤から連想して赤バラを眺めつつのお食事でお祝いしました。

ガーデン脇にあるデッキで朝食をいただきます。雨の場合は、屋内での食事となってガーデンから少し離れてしまいます。お天気で良かった

レッドローズガーデン

朝食なので軽い食事と思いきや、さすがホテルの朝食です。コース形式で提供されて、ゆったりといただけます。内容もたっぷりでお腹いっぱいになりました。パンを食べきれなくて、持って帰りたかった。

前菜
サーモンとお野菜の前菜
卵料理
スクランブルエッグ
グリル料理
ソーセージとベーコンのグリル
パンとスープ
パンとパンプキンスープ

食事後は、ガーデンを散策

レッドローズガーデン

花盛りのバラをながめながらの優雅な朝食でした

御薬園(おやくえん) 会津松平藩 大名庭園

御薬園 池

大きな池を中心に池の周りを散策できる池泉回遊式庭園。会津産の薬草や会津以外の薬草を集めた薬草園もあります

江戸時代、会津藩祖の保科正之(ほしなまさゆき)が別荘として庭園を整備しました

その後、三代藩主松平正容(まつだいらまさたか)の時代に規模を拡大して大改修しています。作庭に関わったのは小堀遠州の流れをくむ園匠目黒浄定(めぐろじょうてい)と普請奉行辰野源左衛門(たつのげんざえもん)だと伝わっています

庭園の御薬園の名前は、二代藩主保科正経(ほしなまさつね)が園内に薬草園を設けたのことから始まります。領民を疫病から救いたいと各種の薬草栽培を始めました。三代正容公が幕府から高麗人参の種を譲り受けて試植し、広く民間にも栽培を奨励しました。幕府から下されたので御種人参(おたねにんじん)と称されました。

大きな池の周囲にはマツやモミの大木がどっしりとして景色を作っています

池のまわりの小道を歩くとアップダウンもあり景色が変わります。池のほとりにある御茶屋御殿では、庭を眺めながらお抹茶もいただけます。ごま羊羹付きです。(一席600円)入り口近くにあるので、ぐるっと一周して最後に一息つくのにオススメです

園内入り口すぐにある売店には、ミニ資料展示があったり、薬草茶を販売してあったりと訪れる価値があります

国指定名勝 会津松平氏庭園

所在地会津若松市花春町8-1
開園時間8:30-17:00(入園締切16:30)
公式サイトhttps://www.tsurugajo.com/oyakuen/

お抹茶・ごま羊羹

一席 600円 9:30-16:00 3月中旬〜11月末まで

入園記念証

300円 チケット売り場で申込ます。月ごとに花印が違います

御薬園 入園証

空間の広がりを感じる池 2022年9月10日訪問

池の周りの小道を散策。大木が多いけれども圧迫感を感じません。池の広がりが素敵です

御薬園 池

ちょっとした高低差を利用した、流れから池に落ちる水の音も清々しい

御薬園 滝

池に注ぎ込む流れが良い感じ

御薬園 流れ

薬草園には、会津産の薬草や他の地域の薬草が植えられています。ボタンがもともと薬草として中国から輸入されたのは知らなかった。

御薬園 薬草園
薬草園

戊辰戦争で楽寿園と御茶屋御殿は戦火を免れた

池の中島にある楽寿亭。

楽寿亭

欄干に戊辰戦争時の刀傷が残っています

楽寿亭 刀傷

入り口近くにある御茶屋御殿は、戊辰戦争時に新政府軍の負傷者の治療所に当てられたため、戦火を免れたそうです。

御茶屋御殿
御茶屋御殿内部

御茶屋御殿では、お抹茶とお菓子をいただけます

9月は通常、温かいお抹茶なんだそうですが、まだ暑い日だったので冷たいお抹茶も提供されていました。

お抹茶

売店が面白い

御薬園にちなんで薬草茶などが販売されています。普通のお土産やさんと違っていておもしろい。ちょっとした健康食品ショップです。

御薬園 売店

売店内の一角には、ミニ資料展示コーナーがあってこちらも面白い。古文書と薬に関する道具が展示してありました

御薬園 絵図
御薬園 展示物

日本建築が美しい 福島県 会津東山温泉 向瀧(むかいたき)

向瀧 玄関

建物が登録有形文化財に指定されているお宿です。外観の写真にひかれて予約しました。古い建物が好きなんです。

大正期から昭和の初期にかけて建築、改築されたそうです。

斜面を使った池のある中庭を囲むように建物が配置されています。

向瀧 廊下
ぴかぴかに磨かれた木の廊下

宿泊日は、中秋の名月の日。廊下には、お月見の室礼が

お月見
お月見の室礼
向瀧
斜面に建てられた客室

お部屋の凝った意匠の数々

お部屋は、ききょうの間。階段を二階分ほど登った中庭を望むお部屋です。

向瀧 桔梗の間

柱には、ききょうの彫刻がありました。これは、節袴(ふしばかま)といって、木目の節を隠すための飾りだそう。糊で貼り付けたわけではなく、埋め込んでいます。

節袴
節袴

この障子の影も素敵。障子越しの柔らかな明かりって好きなんです。

障子

障子を開けると影を作っている木と竹のかざりが

竹かざり

障子の上にも明かりとりの小さな障子が。以前住んでいた家にも同じ形式の障子がありました。懐かしい。そして美しい。

ききょうの間 障子

窓辺の手すりも凝っています。

ききょうの間 手すり

欄干には、ききょうの彫り込み

向瀧 欄干

お部屋によって部屋そのものの造りも意匠も違うらしいです。他のお部屋も見て回りたい

源泉掛け流しのお風呂が三箇所も

会津藩の武士もこの温泉に入っていたそうです。感慨深い。

きつね湯

館内の三箇所あるお風呂のうち、一番玄関に近いお風呂「きつね湯」が一番熱くて、玄関から離れるに従って温度が下がります。といっても、源泉が58度ですからね、冷ましていても44 度くらいあるそうです。熱い!

熱いお風呂に入ると思い出すのは、沸かしすぎたお風呂に入った時のこと。今のお風呂は、設定温度になると自動で止まってくれるけど、昔は時間をみて自分で止めないといけなかったから、つい忘れて沸かしすぎてしまうことがありました。

三箇所のお風呂のうち真ん中には、貸切家族風呂が3つあります。「瓢の湯」「蔦の湯」「鈴の湯」と、それぞれ名前がついています。予約不要で無料なのが嬉しい。それぞれ楽しめちゃう。

一番奥が 「さるの湯」42度〜43度で、ぬるめとあったのですが、それでも私にはちょっと熱め。一番広くてシャワー もあります。ここだけは、大きな窓があって外の樹木をながめながら入ることができます。他のお風呂には、シャワーなし。

全ての温泉は、透明なお湯で匂いもなく、さっぱりとした気持ちの良いお湯でした。

無色透明で無臭のお湯ですが、湯口には、びっしりと湯の花がついていて温泉成分はしっかり含まれているのがわかります。

売店では、地元のコーヒー牛乳があります。やっぱりお風呂後はコーヒー牛乳!

会津乳業 カフェオレ
伝票には「カフェオレ」とおしゃれな名前がついてました

お食事は会津の郷土料理

夕食、朝食とも部屋食の昔ながらの旅館スタイルです。お布団も番頭さんが敷きにきてくれます。

地の物をいただけるのは嬉しいです。旅行では、ここだけの体験をしたいのです。山の中なのに、海の魚の刺し盛りなんかでできたら何か違うと思ってしまいます。

会席料理スタイルでたくさん提供されたのですが、その中から3品ご紹介

鯉の甘煮

会津藩伝統の武家料理。甘辛いしっかりとした味付けです。量もたっぷりあって、これだけでお腹いっぱいになります。残したら持ち帰り用に包んでくれるそうです。臭みは全くありません。海のない会津では川魚が貴重なタンパク源。魚料理のなかで一番位の高い料理だったそうです。

鯉の甘煮
鯉の甘煮

ニシンの山椒漬け

北前船で運ばれてきていた北海道産の身欠きニシンを使った保存食。お酢の酸味と山椒の風味がちょうど良く美味です

ニシンの山椒漬け
ニシンの山椒漬け

こづゆ

会津の郷土料理の代表格。お麩のほか、細かく刻んだお野菜が沢山入ったお煮物です。

こづゆ
こづゆ

お月さんも見ることができました。

中秋の名月

部屋にあった説明書には、「ご希望のお客様には、館内をご案内します」とありました。しまった、早く気づいていれば案内してもらったのに。帰り際に気づいてしまった。

階段の上り下りでの移動が多い日本旅館です。足腰がしっかりしているうちに泊まらないといけません。

古い建物を維持管理していくのは、大変です。旅館として営業しつつ、この建物を守ってくださっていることに感謝します。

神代植物公園 生物多様性センターでブラブラ研修会 ナンバンギセルに驚いた

生物多様性センター

樹木医仲間プラス樹木医でない人たちとブラブラする、ゆるい研修会に参加しました。

会うのが、2、3年ぶりという人も。コロナで対面の研修は控えていましたからね

神代植物公園の分園である生物多様性センター。東京都内で自生する植物を展示しています。都内と言っても街中の植物ではなく、丘陵地の武蔵野地区や山間部の多摩地区、島嶼部の伊豆諸島地区の植物です。

ナンバンギセルがモリモリ

ナンバンギセルがモリモリでびっくりした!鉢植えで情報館前に置いてありまたし。ナンバンギセルは、イネ科の植物に寄生する植物。形がタバコを吸うキセルに似ているからついた名前です。

ナンバンギセル
ナンバンギセル

情報館の中では、面白い展示が。

セミ

セミの紹介と共に、取ってきたセミの抜け殻を貼ってねという展示。抜け殻の特徴も細かく書かれていて、取ってきた抜け殻がどのセミかわかるようになっています。抜け殻で何セミかわかるなんて知らなかった。

アブラゼミ抜け殻
アブラゼミの抜け殻

アブラゼミが圧倒的に多い

秋の花たち

きれいな花も咲いていました。ちゃんと名札がついているのでありがたい。気になった花たちをご紹介。

ヌスビトハギ
ヌスビトハギ

花が萩に似ています。この実がひっつき虫で服にひっつきます。

カリガネソウ
カリガネソウ

花弁の上のクルンがかわいい

バアソブ
バアソブ

ツル性の植物。下向きに咲いている花です。なんでこんな名前?

ガガブタ
ガガブダ

水性植物です。花がみんなこっち(太陽側)を向いているのがかわいい

この研修に若い方々が参加していて、とても勉強熱心。先輩樹木医に熱心に質問したり、メモをとったり。向上心あふれていて圧倒されます。この熱心さは忘れてるなぁ。若い方々に刺激を受けました。

神代植物公園 生物多様性センター

「江戸城の事件簿 」展解説会に参加 松平外記(まつだいらげき)刃傷事件(にんじょうじけん)に注目

国立公文書館 東京本館

国立公文書館で開催されている企画展「江戸城の事件簿」の展示解説会に参加してきました。解説会会場の4階会議室からは江戸城の石垣も堪能できて嬉しい!展示物も全て写真撮影 OK(フラッシュは禁止)で撮り放題なのも嬉しい!

江戸城の事件簿展 事件内容

刃傷事件が6件、窃盗事件が2件、珍事件として3件の事件に関する資料が展示されています。

江戸城は、将軍と家族の生活空間でもあり、大名や幕臣達が登城して仕事をする仕事場でもあります。だからこそいろんな事が起きるんですよね。記録にも残る。

国立公文書館という名前から、文字による文書だけかと思ったら、絵図もあって楽しめます。

松平外記刃傷(まつだいらげきにんじょう)事件

展示会担当の職員の方から刃傷事件の中から松平外記による刃傷事件を詳しく解説してくれました。

展示では日常的な同僚のイジメにより、怒って同僚複数を殺傷した事件と簡単に解説してありましたが、解説会では具体的なイジメを解説してくれました。『見聴草(みききぐさ)』という文章を集めた書物に所収されている「狩場の霞」(かりばのかすみ)には、事件現場の絵があり、まるで現場に居合わせて描いたかのようです。

展示された書物を見ると絵の部分は、端を折ってあります。これは、いろんな書物を合本しているからだそうです。絵の部分は版の大きさが違うとか合本だからとか実物を見て解説を聞かないとわからないですね。

狩場の霞
松平外記刃傷事件 「狩場の霞」の挿絵

講演終了後、会場のカーテンを開けて窓の外を見せてくれました。なんということでしょう!江戸城の石垣とお濠が見えます。なんかの演出みたいです。

江戸城石垣

この景色を見ながらランチとかお茶したい。

オリジナルグッズ

公文書館で所蔵している文書をもとに作成しているグッズを販売しています。私の一押しは「鎧の着方(よろいのきかた)」クリアファイル。鎧の着方なんて戦時中だったらこんな文書いらないでしょ、毎日着てるからと思ったら、やはり江戸時代後期の本。江戸時代は平和な時代が長く続いたから、鎧なんて滅多に着なくなっちゃったというのが解る好例です。美作国(みまさかのくに)津山藩の兵法指南役の正木兵馬が著した『環甲図歌』(かんこうずうか)をもとにしています。「環甲」とは、鎧を着るという意味だそうです。もとになった本は折本で携帯に便利なような本になっていたそうです。

鎧の着方クリアファイル
鎧の着方クリアファイル

他にもお花の絵葉書を購入しました。解説会前に講演資料と一緒にオリジナルグッズのカタログを配ってくれるんだもの、じっくり選んで購入したいものに◯をつけちゃいましたよ。

1階企画展受付横の売店で販売しています。

江戸城の事件簿

会場 国立公文書館 東京本館

東京都千代田区北の丸公園3-2

開催期間 2022年7月16日〜9月11日 期間中無休

時間 9:50〜17:00

入場料 無料

展示解説会

日時 2022年8月17日 14:00〜14:40

場所 国立公文書館4階会議室

参加費 無料

リラックマが観光大使 千代田区観光案内所 オリジナルグッズも販売

千代田区観光案内所

東京都千代田区の観光案内所は旧江戸城の北東側、お堀の近くにあります。東京メトロ九段下駅から徒歩3分という好立地。千代田区の観光大使はキャラクターのリラックマです。リラックマはサンエックス株式会社のキャラクターです。サンエックスさんは、千代田区に本社がある縁でリラックマが観光大使として就任しました。リラックマはサンリオキャラクターだと勘違いしていました。ごめんなさい。
観光案内所の入り口ではリラックマ達がお出迎え。

リラックマ


千代田区は、江戸城を含む区ですからね〜歴史的な観光地がたくさんあります。
観光案内所内では、区内の様々な施設のパンフレットはもちろん、都内の他区のや他県のパンフレットまで置いてあります。外国人観光客向けに英語や他の言語のパンフレットもあります。今の時期は訪れる人はいないみたいです。平日の昼間でのせいでもありますが。

徳川家康 リラックマ コラボ商品

江戸城といえば、徳川幕府。江戸幕府を始めたのは徳川家康!2023年の NHK大河ドラマは「どうする家康」

リラックマとのコラボ商品が家康の誕生日1月31に発売されました。

田安門とリラックマ
江戸城 田安門と家康リラックマ

このリラックマの家康ポイントを解説

兜の前立てがシダ

植物のシダの葉をかたどった飾りです。この兜と甲冑が「歯朶具足(しだぐそく)」と呼ばれていて関ヶ原の戦いと豊臣家を滅ぼした大坂の陣で使用し勝利を収めています

刀が天ぷら

家康が鯛の天ぷらを食べすぎて亡くなったとされています。本当は胃がんだったいう説が有力らしいです。

家康リラックマ 後ろ
家康リラックマの後ろ姿

しっぽがたぬき

家康はよく「たぬきオヤジ」と呼ばれていますよね

羽織に三つ葉葵の紋

みなさんご存知、徳川家の家紋です

リラックマ おでかけぬいぐるみキーホルダー 2500円(税込)


千代田区オリジナルグッズ


一角には、オリジナルグッズの販売コーナーがあります。リラックマとのコラボ商品も。ぬいぐるみキーホルダーや千代田区のサクラを使った根付は完売。さすがにリラックマは人気あります。リラックマのクリアファイルはまだありました。私が興味を持ったのは、江戸城古地図のミニタオル。20cm角でポケットに入れて持ち歩くにはピッタリです。これ、各地のお城古地図ミニタオルを販売してくれないかな。あったら集めたくなります。

江戸城古地図タオル
江戸城古地図タオル 500円

ミニタオルについていた説明によると、元禄2年(1689)作画の古地図「江戸図鑑綱目 坤(ひつじさる)」が印刷されています。


江戸城(現皇居)近辺のサクラ、皇居外苑の松の葉を使った入浴剤もありました。お堀の周辺はサクラの名所です。古木が多いので枯れ枝や伐採して切った枝が沢山出るのでしょう。捨てられてしまう木のリサイクルですね。

くろまつ ばす さくら ばす
桜ばす刀剣ver.(右)と黒松ばす(左)入浴剤
千鳥ヶ淵の桜 千代田区
千鳥ヶ淵の桜 千代田区


桜の入浴剤には、水引で作った刀がついています。
この刀が良くできていて、鞘から抜き取れます!ビックリ!案内所の方が教えてくれました。

刀剣 水引

皇居東側にある皇居外苑には数千本のクロマツが植えられています。こちらも手入れの時に沢山の葉を落とすので、そのリサイクル商品です。

皇居外苑のクロマツ
皇居外苑の黒松

桜ばす 3包入り 1550円 黒松ばす3包入り 990円

この入浴剤の売上の一部がそれぞれ桜や黒松の保全に使われます

販売は、直接棚から商品を取るのではなく、案内所のスタッフの方に購入する商品を伝えて出してもらいます。棚には見本しか並べてありません。

千代田区観光案内所

住所 東京都千代田区九段南1-6-17千代田会館1階

営業時間 10:00-18:00

休業日 第4日曜日、年末年始

千代田区観光案内所ホームページ

新宿 末廣亭 江戸の雰囲気を感じられる寄席 

末廣亭

外観から江戸っぽい建物です。内部は写真撮影禁止なので撮れないのが残念。一階席は、高座に向かって中央に椅子席が並び、両側には畳の桟敷席があります。桟敷席には座布団があってゴロンとできそうな感じです。二階席もあるのですが入れませんでした。二階席の天井低そうです。建物の天井は格天井で美しい。
ウィキペディアによると、初代席亭(小屋主)北村銀太郎が建築家でもあり、昭和21年に戦後焼け野原だった頃に建てたそうです。東京の定席としては唯一の木造建築です。

末廣亭
末広通り
末廣亭の前の通り

末廣亭は細い通り沿いにあり、周りは小さな飲食店が立ち並ぶ繁華街です

末広通り


落語だけでない番組


昼の部を観覧。落語だけでなく、漫才、紙切りや曲ごま、唄などがあり演芸三昧でした。落語以外の芸は生で見るのは初めて。傘で枡を回す芸では、小さい会場では、傘の骨と枡のあたるシュルシュルとい音がよく聞こえました。こんな音がするんだと感心しました。
お客さんは、いつ入ってもよいので始まりの頃は3割くらいでしたが、終わる頃には8割くらいに。全て自由席。

末廣亭 出演者
出演者 文字は橘流寄席文字 手書きです


昼の部始まりの頃の落語家さんは、ちょっと短めの話でした。途中で話を思い出せなかったのか、詰まってしまう落語家さんもいて「間」が悪いのもご愛嬌。
話の中でお駄賃がでてくるときは、ちょっと違和感を感じました。現代でもわかるように円の単位を使ってくれているのですが、江戸時代が舞台の話だと思って聞いているのに「二円やるよ」とのセリフで、現代落語だったかな?と思ってしまいます。それしても二円じゃお小遣いにしては安すぎ。ここは二文とかなんだろうなぁと余計なことが頭に浮かんで話に集中できなかったです。
トリを務めた金春亭馬生さんは、さすがでした。話にドンドン引き込まれてしまいました。お客さんが途中で入ってくると、ちょっとザワつくのですが、そんなことも気にならないくらい話の世界に入って聞いていました。
昼の部は、12時から16時15分くらいまで。夜の部も入れ替えなしでそのままいてもよかったのですが帰りました。
姪っ子のお祝いの返礼品としてもらった入場券でした。売店で販売している扇子もお土産としてついてました。

末廣亭 扇子

(鑑賞日 2022年7月16日)

末廣亭

昼の部 12:15〜16:15 夜の部 16:45〜20:30

入場料 一般3,000 シニア2,700 学生 2,500 小学生2,200円

特別興行のときは金額が変わります。

末廣亭ホームページ

八朔(はっさく)8月1日 総登城(そうとじょう)の日

江戸城大手門

旧暦の八月一日を八朔とよびます。八月の朔日を略して八朔です。江戸時代のこの日は、徳川家康が江戸城へ入城した日として祝日でした。江戸にいる大名たちは、白帷子長裃(しろかたびらながかみしも)を身につけて江戸城へ。家康が白帷子長裃で江戸へ入城した故事に倣っています。

私も江戸城へ行くぞ!と意気込んで行ってきました!

江戸城大手門

江戸城の正門です。大名たちが登城した門です。藤堂高虎、伊達政宗が建設を担当した門です。再建されたと言っても1659年(万治2年)再建の江戸時代の門!

江戸城大手門
大手門

開いて なかった!!!

通常、大手門を含む旧江戸城本丸と二の丸、三の丸の一部のエリアを皇居東御苑として無料公開されていて大手門を通れます。しかし、月曜日と金曜日はお休み。月曜日の今日は休園日でした。登城できない。白帷子とはいかなくても、白っぽい服まで着てきて、意気込んだのに、がっかり。東京の最高気温36度の日ですよ。汗だくで行ったのに。

手前にある看板の登城風景を見て妄想します

江戸城大手門登城

桔梗門(内桜田門)

内桜田門
内桜田門(桔梗門)

こちらも大名や幕臣の登城する門です。こちらは普段から一般の観光客は通れません。登城の様子を看板でながめて満足します。

江戸城内桜田門登城

町田ぼたん園 ブラタモリ「町田」の回で映った場所

薬師池公園

町田市は東京都なんですが神奈川県だと勘違いされることが多い市です。私も神奈川県民でしたが、神奈川でいいじゃんと思ってました。NHKブラタモリで、なぜ東京都になったのかという最後のほうで出てきたのが町田ぼたん園。
このぼたん園は自由民権運動の活動家で地元の名士だった石坂正孝の邸宅跡だったのです。
かつて東京西部に位置する三多摩地区(南多摩郡・西多摩郡・北多摩郡)は神奈川県でした。三多摩地区は東京都へ玉川上水を供給していた水源にあたるところ。玉川上水は町田が含まれる南多摩郡を通っていなかったのに東京へ移管されました。石坂と対立していた神奈川県知事と玉川上水を一括管理したい東京都の思惑が一致して町田は東京都になったとのことでした。


町田ぼたん園


ぼたん園の名前の通りボタン、シャクヤクが植えられている公園です。
ブラタモリで映っていたのはこの辺り

町田ぼたん園


石坂正孝邸宅跡の看板が新しくなっていました。ブラタモリの撮影があったからかなと思ってしまいます。

石坂正孝邸看板


ぼたん園は民権の森公園の一部で、隣接地には石坂正孝の墓があるそうです。
山百合がきれいだった。山百合は神奈川県の花

山百合
山百合

町田ぼたん園

4月中旬から5月上旬の花の時期は有料入園ですがそれ以外は無料です

東京都町田市野津田町2274-1

開園時間 8時30分〜16時

詳しいアクセスはこちら


薬師池公園


ぼたん園から徒歩10分くらいにある薬師池公園。こちらには、自由民権の像があります。石造で力強いモニュメントです。強度に難があるのか短管で補強されているのがちょっと痛々しい感じがします。

自由民権の像
自由民権の像


薬師池公園はブラタモリでは出てきませんでしたがご紹介します。元農業用の溜池だった大きな池をたたえる谷戸(やと)の景色が楽しめます。谷戸とは、丘陵地にはさまれた谷あいの土地のこと。水が集まるため畑や水田に利用されてきた土地です。現在は公園なので花菖蒲や蓮などの花々が楽しめる公園です。

薬師池公園
薬師池

花菖蒲田では株分け作業が行われていました。

花菖蒲

ハス田では、大賀ハスが見頃でした。

大賀ハス
大賀ハス


薬師池公園

東京都町田市野津田町3270番地

午前6時〜午後6時(6月から8月までは午前6時〜午後7時)

薬師池公園へは町田駅からバスで30分くらい。


町田駅周辺


ブラタモリ冒頭で紹介された JR町田駅南口の掲示物。町田市(東京都)と相模原市(神奈川県)の両方の掲示物があります

町田駅南口


JR町田駅前のデニーズ
ここが神奈川県だったとは知らなかった。町田駅の階段降りてすぐですの場所ですよ。

町田駅前デニーズ


町田駅前のバスターミナル

オレンジと朱色の車体は神奈川県民にはおなじみ、神奈川中央交通のバスです。神奈川県民には、かなちゅうの愛称で呼ばれてます。確かに東京都なのに、かなちゅうという神奈川のバスが走っているのに疑問を持たなかった!

かなちゅうバス