国立公文書館で開催されている企画展「江戸城の事件簿」の展示解説会に参加してきました。解説会会場の4階会議室からは江戸城の石垣も堪能できて嬉しい!展示物も全て写真撮影 OK(フラッシュは禁止)で撮り放題なのも嬉しい!
江戸城の事件簿展 事件内容
刃傷事件が6件、窃盗事件が2件、珍事件として3件の事件に関する資料が展示されています。
江戸城は、将軍と家族の生活空間でもあり、大名や幕臣達が登城して仕事をする仕事場でもあります。だからこそいろんな事が起きるんですよね。記録にも残る。
国立公文書館という名前から、文字による文書だけかと思ったら、絵図もあって楽しめます。
松平外記刃傷(まつだいらげきにんじょう)事件
展示会担当の職員の方から刃傷事件の中から松平外記による刃傷事件を詳しく解説してくれました。
展示では日常的な同僚のイジメにより、怒って同僚複数を殺傷した事件と簡単に解説してありましたが、解説会では具体的なイジメを解説してくれました。『見聴草(みききぐさ)』という文章を集めた書物に所収されている「狩場の霞」(かりばのかすみ)には、事件現場の絵があり、まるで現場に居合わせて描いたかのようです。
展示された書物を見ると絵の部分は、端を折ってあります。これは、いろんな書物を合本しているからだそうです。絵の部分は版の大きさが違うとか合本だからとか実物を見て解説を聞かないとわからないですね。
講演終了後、会場のカーテンを開けて窓の外を見せてくれました。なんということでしょう!江戸城の石垣とお濠が見えます。なんかの演出みたいです。
この景色を見ながらランチとかお茶したい。
オリジナルグッズ
公文書館で所蔵している文書をもとに作成しているグッズを販売しています。私の一押しは「鎧の着方(よろいのきかた)」クリアファイル。鎧の着方なんて戦時中だったらこんな文書いらないでしょ、毎日着てるからと思ったら、やはり江戸時代後期の本。江戸時代は平和な時代が長く続いたから、鎧なんて滅多に着なくなっちゃったというのが解る好例です。美作国(みまさかのくに)津山藩の兵法指南役の正木兵馬が著した『環甲図歌』(かんこうずうか)をもとにしています。「環甲」とは、鎧を着るという意味だそうです。もとになった本は折本で携帯に便利なような本になっていたそうです。
他にもお花の絵葉書を購入しました。解説会前に講演資料と一緒にオリジナルグッズのカタログを配ってくれるんだもの、じっくり選んで購入したいものに◯をつけちゃいましたよ。
1階企画展受付横の売店で販売しています。
江戸城の事件簿
会場 国立公文書館 東京本館
東京都千代田区北の丸公園3-2
開催期間 2022年7月16日〜9月11日 期間中無休
時間 9:50〜17:00
入場料 無料
展示解説会
日時 2022年8月17日 14:00〜14:40
場所 国立公文書館4階会議室
参加費 無料