神奈川県立歴史博物館が力を入れて調査研究してきた明治美術の精華–真明解 明治美術

神奈川県立歴史博物館で「真明解 明治美術–増殖する新(ニュー)メディア~神奈川県立博物館50年の精華」展が開催されています

今年は明治維新から150年の年。各地で記念展や行事が行われています。本展もその一つ。幕末から明治期の作家や作品の調査研究に力を入れてきた神奈川県立博物館の精華(成果)展ともうたっています。

明治になって生まれた美術

美術という言葉、洋画、日本画というジャンルが生まれたのは明治になってから。
江戸時代から人気のあったのは、南画。南画とは中国からはいってきた墨で描かれる絵画のこと。この南画がすたれて、西洋からはいってきた洋画。洋画に対抗するように発展した日本画。明治期に発展した絵画様式が紹介されています。洋画は、五姓田義松(ごせだよしまつ)を中心とした五姓田派の作品などが紹介されていました。日本画は、鏑木清方の作品などが展示されていました。

学校で教えられた美術

明治になってから生まれた美術という概念。当時の教科書から、何をどう教えるのか定まっていない様子が見えました。毛筆があったり、絵をただ載せている教科書があったり。この教科書を使ってどうやって教えていたのか興味深いです。

増殖する新(ニュー)メディア

本展のサブタイトルにあるニューメディアとは、海外からもたらされた印刷技術のこと。江戸時代からあった木版画に加えて石版画、銅板画、活版、写真と情報伝達の技術が増えました。木版より刷ることのできる量は圧倒的に増えました。精密な地図も銅版の技術で可能になりました

明治天皇の肖像画

展示の最後は、明治天皇と皇族の方々の肖像画です。明治期の様々な画家が描いた肖像画があり、写真もあります。
明治期の様々な技術は、明治の日本を作るためのものでした。

お得情報

・共通券を購入するとクリアーファイルがもらえます

常設展と特別展の共通券を購入すると、A4サイズかA5サイズのどちらかがもらえます。
クリアーファイル

・図録が安い

A5版でオールカラーで約240ページ。これで1000円は安いと思います。
図録 真明解 明治美術

展示会情報

明治150年記念 真明解 明治美術
増殖する新メディア–神奈川県立博物館50年の精華
場所 : 神奈川県立歴史博物館 横浜市中区仲通5–60
会期 : 2018年8月4日〜9月30日
開館時間 : 午前9時30分〜午後5時

投稿者プロフィール

飯塚裕美
カエラ
飯塚裕美(蛙号 カエラ)
お庭めぐりスト
カエルグッズ大好きのカエラー 樹木医
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