名前は知っていたものの、よく知らなかった南方熊楠(1867-1941)。国立科学博物館の展示はデータ収集と科学という観点から、わかりやすく紹介されていました。
収集家
とにかく収集家。収集の対象は、変形菌、キノコ、地衣類、藻類。実物を採集して、標本を作っています。人文系の情報も収集。世界中の説話、民話、伝説も集め続けました。オタクです。好きなものを集めつづけた研究者です。展示では、熊楠が採集した標本の実物が展示されていました。きれいに残されています。
米国、英国へ遊学
20代でアメリカへ留学。イギリスにも渡り、大英博物館で自分の気になった記事を写しまくります。明治時代ですから、コピーなんてないです。手で書き写しています。この「ロンドン抜書(ぬきがき)」は、52冊にもなります。なんたって大英帝国の博物館です。植民地の情報や世界中の情報が集積していたでしょう。もう、大興奮だったのではないでしょうか?新しい知識の宝庫ですから。
現代に生まれていたら?
今は、ネットで世界中の論文を閲覧可能です。どんどん知識を集めまくって、ブログを書いて自身の研究を発表し続けたのではないでしょうか。筆まめだったそうなので、世界中の研究者ともメールのやりとりをしたのではないでしょうか。
展示パネルの冊子
展示パネルの内容をまとめた冊子を一人一冊限定でもらえます。500円くらいで販売したらいいのに。美術展の図録のように。利益がでるなら、科博の研究費にあててもらいたいです。
展示情報
南方熊楠–100年早かった智の人–
国立科学博物館 日本館1階 企画展示室
2018年3月4日(日)まで
月曜日休館
午前9時〜午後5時(金曜、土曜は午後8時まで)
投稿者プロフィール
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飯塚裕美(蛙号 カエラ)
お庭めぐりスト
カエルグッズ大好きのカエラー 樹木医
お問い合わせはメールでお願い致します
tukinuki@rmail.plala.or.jp
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