地衣類は、見た目は地味だけど不思議な生き物です。
地衣類ってなに?
地衣類は、見かけ上は、コケにそっくり。菌類と藻類(そうるい)が共生しているもの。菌類と藻類が合体しちゃったような感じです。合体して地衣体(ちいたい)という特別な構造体を作ります。菌類が住み家を提供して乾燥や紫外線から守り、藻類が光合成をして作る糖を利用する。お互いを利用して生き延びやすくしています。よく出会っちゃったな。
ウメノキゴケ 名前にコケとつきますが、地衣類です。
地衣類染め
地衣類に含まれている化学成分の利用例が紹介されていました。一つはリトマス試験紙。リトマスゴケ(Roccella bobingtonii)という地衣類から。現在は化学合成したものを使っているそうです。
もう一つは染料として。ウールを染めるのに使っていたそうです。ウメノキゴケから赤い染料が。マツゴケからは、オレンジ色の染料が。染めたウールが展示してありましたが、鮮やかな色でした。材料の地衣類はじみ〜なグレーっぽい色なのに。
擬態マントコーナー
蛾の模様マントを使って、地衣類に擬態しちゃおうというコーナー。地味な地衣類に興味をもってもらおうという意欲的な企画。残念ながら私が居た間は、誰もチャレンジしてなかったな。ガイドしてあげないといけないですね。見学の小学生はいっぱいいたのですが。
書籍も購入
科博の植物研究部研究主幹である大村嘉人先生の著書。なんと表紙のポップなイラストは、著者の描いたイラスト。今回の地衣類展のボスターも大村先生が描いたのですね。おまけにポストカードがついてました。
展示情報
地衣類―藻類と共生した菌類たち―
国立科学博物館 日本館 地下1階 多目的室
2018年3月4日(日)まで
月曜日休館
午前9時〜午後5時(金曜、土曜は午後8時まで)
投稿者プロフィール

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飯塚裕美(蛙号 カエラ)
お庭めぐりスト
カエルグッズ大好きのカエラー 樹木医
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tukinuki@rmail.plala.or.jp
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