シンポジウム よみがえった旧吉田茂邸 市民にとって再建することの意味とは パネリスト3

吉田茂邸と同じく建物を再建し、2017年4月に公開開始した横浜市戸塚区の俣野別邸再建についてのお話しです。登壇者の戸田啓太氏は、株式会社山手総合計画研究所の社員さんで、俣野別邸再建時に設計・監理を担当されました。

俣野別邸概要

俣野別邸概要

俣野別邸は、昭和14年(1939)に佐藤秀三設計施工で建てられた建物。昭和初期のモダニズムの影響を受けたハーフティンバースタイルを取り入れています。和洋折衷の木造2階建てと平屋、一部地下1階の主屋と木造平屋の付属屋があります。
平成12年(2000)に相続に伴って土地建物が国に物納されます。平成17年(2005)に横浜市の管理となります。平成21(2009)保存修理工事期間中に、原因不明の火災により、大部分が焼失。平成23年(2011)国の重要文化財に指定されていたのが解除されます。

再建にむけて

俣野別邸再建前

焼失前に、保存修理のための調査報告書が残っていました。そのため、元の建物の構造や仕様がわかること、増改築時の変遷や当初の図面も残っていました。焼失を免れた部材もあることから、復元する再建が可能となりました。

再建まで

再建された俣野別邸
復元年代を昭和29頃に設定しました。現行法に抵触する部分がでてきました。しかし、そこは、焼けなかった部分。そこで建築基準法第3条第1項第4号にある現行法適用除外の認定を受ける手続きを始めました。認定に1年近くかかりました。
再建工事期間は、平成26年(2014)11月から平成28年(2016)の3月までです。

今日のミチガエル

現在、横浜市の公園施設として公開されています。今回のお話しでは、総工費などかかったお金の話はありませんでした。横浜市が全額負担したと推測します。横浜市、お金持ち。国の文化財指定は解除されていますが、横浜市は、独自に横浜市認定歴史的建造物に指定しています。横浜市は、歴史的建造物をなんとか残そうとしています。再建もその思想の流れだと思いました。

投稿者プロフィール

カエラ
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飯塚裕美(蛙号 カエラ)
カエルグッズ大好きのカエラー。
黄緑色にすぐ反応します。
緑つながりで、植物、庭園散歩も好きです。
さらに緑つながりでお茶も好き。


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