日本一小さい植物園 渋谷区ふれあい植物センター 2021年12月28日で閉園

渋谷区ふれあい植物センターが今年で閉園となってしまうというので、かけこみで訪問しました。穏やかな空気をまとった植物園でした。

渋谷駅から徒歩で10分くらいのところにある植物園です。都心にあるのだから、面積が狭くなるのは必然です。それを逆手にとって「日本一小さい」とアピールに使っちゃうところがニクイです。

ふれあい植物センター

温室の1,2階は吹き抜けになっていて、広がりを感じます。外の光もふんだんに入ってくるので明るい。熱帯性の植物が主に植栽されています。

ふれあい植物センター

流れがあって、水の音が心地よい空間です。

ふれあい植物センター

園内、手書きの解説や POPが沢山あり、「植物っておもしろいよ!」と訴えています。植物愛を感じるなぁ。

ふれあい植物センター
タコノキの解説文
ふれあい植物センター
チランジアの説明書

私が温室を持ったら絶対に欲しいビカクシダ。ここで増やしたのかな?

ビカクシダ

2階にある休憩テラスは、植物園の中を見渡せるので人気のコーナーです。Twitterで「ここがお気に入り」とつぶやいている人が多かったです。

ふれあい植物センター

2階には、図書コーナー、企画展示ホールがあります。企画展示コーナーには、切子の器から、昆虫の標本、苔、が展示されていて、壁にはポスターが所狭しと貼られていて、てんこ盛りな内容。

切子の器より、園内の葉っぱで作ったグリーンアレンジメントのアピールが強い!

ふれあい植物センター

植物園なのにワニガメがいます。渋谷区内の鍋島松涛公園での池の「かいぼり」でつかまえられた亀です。かいぼりのパネルがあって、在来種と外来種の紹介がされています。小学校の環境教育に使われていたのかな。ピラニアもいたそうですが、近くの会社の方が引き取ってくれたそうです。

ワニガメ

この植物園は、渋谷清掃工場でゴミを燃やした熱で発電した電力を使用しています。よく清掃工場の排熱を利用したプールがありますが、渋谷区は植物園を造ることを選択したのですね。今度は、17年で閉じることを選択しました。

園長の宮内元子さんがとても個性的な方で、Twitterで植物園のことを独特な文章でアピールしていた名物園長さん。閉園については、多くは語っていないのですが、残念な気持ちが強いと思います。渋谷区の説明では、建物の老朽化によるリニューアルとなっているのですが、現在の植物園の形はとらないようです。なので事実上の閉園。運営者も変わってしまうので園長さんも失職。Twitterでみる限り、地元の人に愛されていて惜しむ声が多いです。様々な企画や工夫をして、来園者を増やし、ファンを作ってきたのに、それが評価されなかったと感じていることでしょう。植物園は無くなっても構わない存在なのだと。

受付で肥料を無料で配っていました。封筒の中には、肥料と園長さんのメッセージが入っていました。

園長メッセージ

『渋谷の植物園はあなたの心に「植物園の種子」を播きました。』とあり、「あなたは種子を持ち明日を繋ぐ人です」「渋谷の植物園の魂をこの世界の全ての植物とあなたに託します」と結んでいました。

さて、どこに播きましょうかね。

宮内元子さん
宮内園長の写真が載っているポスター