樹木医技術普及講座 樹木診断書では「しかし」を使ってはいけない-学術論文作成の基本-[受講レポート]

日本緑化センター主催の樹木医のための研修を受講しました。動画配信での受講です。

私は、論文を書くことがないので聞く必要がない講座だと思っていました。しかし、「おおっ!これは私に当てはまる!参考になる」思ったことをまとめます。(「しかし」を使ってしまった)

「しかし」を使ってはいけない

「しかし」は逆説の接続詞です。順当に読んでいた読者が「しかし」でひっくり返されてしまうのです。読者は「しかし」の後の文章が重要になるので、混乱してしまうのです。「しかし」などの逆接の接続詞は使わないようにする、との事でした。同様に「‥が、‥」も使わないようにします。この「が」は、順接「and 」の「が」なのか逆接「but 」の「が」なのか分からないから。文章も長くなってしまうし。学術論文も樹木診断書で使う文章も逆説の接続詞は使ってはいけないのです。

しまった!私、樹木診断書の所見でダメなパターンの文書をやってしまっています。

私の文章

葉の密度や枝の伸長に特に異常はないが、深植え状態なので、長期には樹木が衰退する可能性がある

ダメな点

一文が長い!逆接の「が」を使っている。現状の問題点と対策を分けるべき。

私の文章

現時点で大きな異常は見られないが、根元の傷が見られるため中長期的観察が必要である

ダメな点

一文が長い!逆接の「が」を使っている。現状の問題点と対策を分けるべき。

今後は、気をつけます。長い文章にすると書いた気になるんですよね。いかん、いかん。

体言止めの文章にしない

学術論文のデータ収集の際の注意点として示されていました。データを記録し清書するとき、全ての文章は、「‥であった。」「‥でなかった。」のどちらかで記しなさいとありました。文末を体言止めで終わっては、いけないのです。

これもやってしまってそう。樹木の外観の観察時を記録する時は、気をつけようと思います。

受講した講座

講座名 : 学術論文作成の基本

講師 : 冨樫 一巳(東京大学名誉教授)

学術論文の書き方を丁寧に説明されていました。ん十年前の卒業論文で、こんなにきちんとやってたかなぁと思い起こしてました。実験をして論文を書くという理系に近い文系の学科でした。
論文の読み方としても参考になりました。「はじめに」が重要だということ。「はじめに」を読めば、自分に必要な情報があるのかどうか判断できます。